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エリート銀行員妻殺害の弥谷鷹仁と恵美の母息子共犯殺人に判決!嫁病気はワンオペ育児の悲劇?

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元エリート銀行員妻殺人事件

エリート銀行員妻殺害の弥谷鷹仁と恵美の母息子共犯殺人に判決!嫁病気はワンオペ育児の悲劇?

 

2018年7月、元エリート銀行員である、弥谷鷹仁(やたにたかひと)容疑者(当時36歳)が

妻である弥谷麻衣子(やたにまいこ)さん(当時30歳)を殺害し、

遺体を実家の敷地内に埋めたという衝撃の事件が発生しました。

 

そして、驚くことに、殺害された妻、麻衣子さんの遺体を埋めるのを手伝ったのは、

弥谷容疑者の母親である弥谷恵美(やたにえみ)容疑者(当時63歳)だったという、

二重の衝撃ニュースとして、世間の話題になったこの事件。

 

2019年5月22日に

弥谷鷹仁(やたにたかひと)被告と、母親の恵美被告親子の初公判が行われました。




なぜ、妻の麻衣子さんは、殺されなくてはならなかったのか?

母親は、どこまで、事件に関与していたのか?

どのような母子関係だったのか?

エリート銀行員だった弥谷鷹仁の銀行や、出身大学はどこだったのか?

など

この初公判で明らかにされた事件の内容と、

この事件をおこした母子について、探っていきたいと思います。

 

 

目次

元エリート銀行員弥谷鷹仁の妻殺人とは?母が共犯?

 

起訴状によると、

事件は2018年3月4日の午後に起こります。

弥谷鷹仁被告は、千葉県柏市の自宅で、

午後2時半ごろ、睡眠導入剤を混ぜたカレーライスを麻衣子さんに食べさせます。

 

そして、4時半~5時の間に千葉県柏市内の路上に止めた乗用車内で、

睡眠導入剤で寝ている妻、麻衣子さんの首を両手などで締めて、殺害します。

 

夜19時50分ごろ、実家敷地内にあらかじめ掘っておいた穴に、

実母の恵美被告と共謀し、麻衣子さんの遺体を埋めて遺棄。

 

これが、簡単な事件のあらましです。

夫が作ったカレーライスを妻が食べる。

こんなありふれた日常生活の中に、じつは、夫は、妻への殺意を隠し持っていた・・・。

なんとも、恐ろしいことです。

しかし、恐ろしいことは、まだ続きます。

 

普通であれば、

妻を殺害してしまった息子が困って実母に相談し、

息子可愛さのために、冷静な判断を欠いた母親が、嫁の遺体遺棄を手伝ってしまったのか?

と思いがちなのですが、

この事件は、違います。

 

じつは・・・、

母親の恵美被告は、事件が起きる前の2018年2月には、

息子である鷹仁被告が、妻を殺害しようとしていることを知っていたといいます。

そして

恵美被告は、鷹仁被告が妻を殺害すると予感しつつも

都内の喫茶店で2月23日、遺体遺棄場所として自宅敷地を提案したといいます。

 

そして、もっと驚くべきことに、事件の2日前には、

母子一緒に遺体を埋める穴を掘っています。

この、穴を掘るためのシャベルは、恵美被告が犯行3日前に、

わざわざホームセンターまで購入しに行っています。

 

ここまで、母親が加担しているため、

ただの、夫単独での妻殺害事件ではなく、

母子共謀での殺人事件だった可能性がでてきたのです。

 

そのため、千葉県警は2018年7月に、死体遺棄容疑で2人を逮捕。

そして8月には、殺人容疑でも二人を再逮捕しています。

 

弥谷鷹仁容疑者と、妻、麻衣子さんの間には、

2017年に長女が誕生しています。

ということは恵美容疑者にとって、麻衣子さんは、

かわいい孫のお母さんでもあります。

その、女性を、夫であり義母である母子が、共謀し殺害し、遺体を遺棄したのではないかという

なんとも、残忍で信じ難い事件となったのでした。

 

 

弥谷鷹仁の妻殺害が発覚するまでの流れ

 

弥谷鷹仁被告は事件から2日後の2018年3月6日に、

千葉県警柏署に妻、麻衣子さんの捜索願を提出し、そのときに

「2日前に妻と車に乗っていて口論になった。妻がコンビニで車を降り、そのまま帰ってこない」と伝えています。

しかし、

実際には、千葉県我孫子市のコンビニ周辺の防犯カメラには、

麻衣子さんが降車したところが映った映像がなく、

また、麻衣子さんが失踪する明確な理由もないため、

県警は弥谷被告が虚偽の説明をしたのではないかと判断。

 

改めて事情を聴いた際に、

弥谷容疑者が「実家に遺体を運んで土中に埋めた」と供述したため、

恵美被告宅の敷地を掘り返し、遺体を発見したため、

犯人逮捕となりました。

 

許しがたいことに、弥谷鷹仁被告は、

麻衣子さん殺害発覚を恐れて

妻が行方不明になったと、

警察に捜索願いを出しただけでなく、

なんと

麻衣子さんの両親と一緒に

JR常磐線柏駅などで

尋ね人のビラを配っています。

それも、鷹仁被告と恵美被告も一緒に・・・。

この行方不明のビラも、弥谷容疑者が、作成したといいます。

 

ニュースでは、犯人が、身内だったことに、

殺された麻衣子さんのお父さんが混乱していた様子で

「まだ頭の中が整理できていない」「悔しい」と語られています。

 

一緒に、娘を探していた婿と、その母が、

実は、大事な娘を殺し、大事な孫を独りぼっちさせた憎い犯人だったなんて・・・。

あまりに信じ難い現実です。

 

 

弥谷鷹仁の殺害動機と母恵美の動機とは?

 

殺された妻の弥谷麻衣子さん(当時30歳)は、遺体が発見された時点では、

すでに腐敗が進んでおり、司法解剖で死因は明らかになりませんでした。

県警は歯型などから遺体が麻衣子さんであると確認したといいます。

 

しかし、

捜査のなかで、弥谷鷹仁被告は「妻の首を絞めて殺害した」と自供しています。

そして、

妻殺害の動機については

「体調を崩した妻と生活することで、精神的に参っていた」と供述しています。

 

そして、遺体遺棄を認めている母親の弥谷恵美被告(当時63歳)は、

「息子が苦しんでいた。助けてあげたかった」と、供述したそうです。

動機など、もっと詳しい状況は、裁判ではっきりされることでしょう。

 

 

 

弥谷鷹仁の両親(弥谷恵美)の仕事は?

 

弥谷鷹仁(やたにたかひと)被告の親であり、

一緒に逮捕された恵美被告と、夫は、

夫婦で食品加工会社を経営していました。

 

遠赤外線を利用したオーブンレンジの開発や

ピザなどの食品の製造、販売。

ほかにも、

カフェも開くなど、夫婦二人の会社ながら、なかなか

いろいろなことをやっていたようです。

 

実家には、鷹仁被告の両親と90代の母方の祖母が3人で住んでいたといいます。

もしかしたら、残されたおばあさんと、旦那さんが、今でも住んでいるのかもしれませんので、

画像を載せることは自粛しますが、

ニュースでは、警察に捜査されている恵美被告の自宅映像が流れました。

 

私が見た印象になりますが、

鷹仁被告の実家は、豪邸というわけではありませんが、

少し大きめな家ながら普通の家族が住んでいる家。という印象でした。

 

この普通っぽい家族が、普通でない事件を起こしていたとは、

近所の人も、さぞや驚いたことでしょう。

 

 

弥谷鷹仁の兄弟は?

 

弥谷鷹仁被告は、3兄弟の長男。

恵美被告は、男の子3人を育ててきたことになります。

恵美被告が、子供かわいさで、事件に加担したのは

わかりましたが、

息子は長男だけではないのに・・・。

 

こんな事件を起こしてしまったら、

残された二人の息子がどんなにつらい思いをするだろうかと、

想像することはできなかったのでしょうか・・・。

同じ母親として、理解しがたいものがあります。

ネットでは、「弥谷鷹仁 弟 社長」と検索されているようですが、

これに関しては、詳しいことはわかりません。

弥谷という、名前の年齢的に合う社長がいるのかもしれませんね。



弥谷鷹仁の大学・銀行はどこ?

 

弥谷鷹仁被告は獨協大学法学部を卒業しています。

その後、千葉興銀(千葉興業銀行)に就職し、

2012年に現在のきらぼし銀行に転職しています。(2度目の転職のようですね。)

 

関東圏以外の方にはなじみがないかもしれませんので、

きらぼし銀行について少しご説明をしますと、

東京都港区に本店を置く地方銀行で、八千代銀行を存続行とした東京都民銀行・新銀行東京の

3行合併により誕生した銀行となっています。

 

そして、このきらぼし銀行では、

弥谷鷹仁被告は、銀行の経営戦略を立案する部署に在籍しており

「東京の経済を支える仕事は、大変やりがいがあります」

と、広報ビデオでは、発言しています。

 

たくさんいる行員の中で、

銀行の顔として取り上げられるのですから、

きらぼし銀行内でも、将来のエリート候補生として期待されていたのでしょう。

 

そんな人間が、どうして、殺人までしようと思うのか、

人の闇とは、わからないものです・・・。

 

 

妻・麻衣子さんの大学や鷹仁とのなれそめは?

 

夫が妻を殺害するという悲しい結末を迎えた

弥谷鷹仁被告と、麻衣子さんですが、

二人は、千葉興銀時代の同僚として、知り合ったようです。

 

麻衣子さんは、進学校である千葉県立柏高校から、

東京女子大学に進学した才女で、

近所の人によれば「すらっとしたきれいな人。」だったようです。

 

長女を出産してからは、子供を連れて、

夫婦で夫の実家である恵美被告の家を訪れることも度々あったようで、

周りからは、小さなケンカはするけれど、仲の良い夫婦のように見えていたようです。

 

ワンオペ育児だった麻衣子さんの不満

 

一見、家族で出かける仲の良い夫婦にみえていた

弥谷鷹仁被告と麻衣子さんでしたが、

実際のところは・・・

長女の子育ては、麻衣子さんが一人でこなす

いわゆる「ワンオペ育児」だったようで、

そのことによる、育児疲れ、ストレス、夫への不満が、

麻衣子さんのなかに随分たまったいたようです。

 

SNSには、

子供連れでランチに出掛けても、長女が泣きわめくため、ランチを途中退席し、

泣きながら帰った出来事のほか、

保育園探しを一緒にしてくれない夫が

お酒を飲んで寝ている様子に怒っている投稿などがあり、

妻の不満が夫である鷹仁被告へ向かったであろうことは

想像に難くないでしょう。

難しい子育ては、本当につらいですからね・・・。

 

 

母・弥谷恵美の性格は?モンペ?マザコン?

 

「子供を守りたい」と思うのは、

親としては当たり前の気持ちですが、

しかし、これが、殺人となると話はかわってきます。

息子を守りたいがために、

息子の殺人を阻止するでもなく、一緒に遺体遺棄までしてしまう母親・・・。

弥谷恵美被告とは、どのような母親だったのでしょう。

 

恵美被告は、

はっきりした性格の人で、社交的だったとの評判があります。

夫を支えながら、手広く事業もやっていたようですので、

イメージ通りかもしれませんね。

母親として、

息子の学校では、PTAの役員を務めたこともあったようで、

学校に細かい要望やクレームを入れることもあったとのコメントもあります。

 

“モンスターペアレントだった”という人もいたようです、

息子が、もしもいじめられたとしたら、“黙って我慢するタイプ”ではなかったようで、

マザコンといわないまでも、過保護と周りにはうつっていたようです。

私の周りでも、

子供かわいさから、“モンペ”となり、自分を見失う親は、けっこういるように思います。

恵美被告も、もしかしたら、そのタイプだったのでしょうか・・?

 

初公判での新事実・他の殺害方法も?殺人ほう助はない?

 

恵美被告、殺人は手助けしていない?

 

2019年5月22日の初公判では

弥谷鷹仁被告(37)と母親の恵美被告(64)の2人は、

弁護側の席に、鷹仁被告が前、恵美被告が後ろになる形で座りました。

鷹仁被告は、スーツ姿で、神妙な面持ちであったようですが、

恵美被告は、入廷後、周りを見回すなどの余裕が感じられたようです。

 

この公判で、

鷹仁被告は、起訴内容である殺人、死体遺棄について

間違いないことを認めましたが

 

母親の恵美被告は、

「死体遺棄については間違いありません。私が一番言いたいのは、鷹仁の(殺人の)手助けをするつもりは一切ありませんでした」

と主張し、

麻衣子さんの遺体を一緒に遺棄したことは認めたものの、殺害の手伝いについては否認しました。

 

これは、検察の冒頭陳述を遮ってまでした発言で、

自分は、殺人ほう助はしていないということを強く主張したかった行動のようです。

 

絞殺の以外の別の殺害計画が!

 

そして、恐ろしい新事実として

2018年3月の絞殺以外にも、じつは、他の殺害計画があったというのです。

 

事件前の2月の段階で、

鷹仁被告は、業務用の大きな冷凍庫を、母親に購入するように依頼していたり、

海で麻衣子さんを溺死させようという計画も考えていたとか。

 

しかし、これらの計画は、子供への影響が大きいなどの理由から

恵美被告によって、断念させられていたそうです。

 

麻衣子さんの家庭内DV・育児ノイローゼで子供が殺される?

 

公判では、鷹仁被告の殺人動機について

子供を出産してから、麻衣子さんの家庭内でのルール作りが厳しくなり

鷹仁被告への麻衣子さんの暴言、暴力が多くなり、

その暴言暴力が、子供にまで及ぶようになっていったため、

家庭内でのストレスが溜まり、精神的に追い詰められて

犯行に及んだ。

との主張をしています。

 

鷹仁被告の証言では、

麻衣子さんは、大変キレやすく

鷹仁被告への暴言、暴力は毎日で、数百回、顔を殴られたこともあったようです。

 



 

麻衣子さんは育児ノイローゼ?

 

鷹仁被告は、麻衣子さんの子供への暴力も心配だったようです。

 

麻衣子さんは

授乳中、子供の飲みが悪いと

胸に子供の顔を強く押し付けたり

また、

子供を寝かしつける時の背中ポンポンが

だんだん、強くなっていき、子供を叩き殺しそうだったと

麻衣子さんから言われたこともあったようです。

 

鷹仁被告が会社にいると

麻衣子さんから電話があり

「もう、娘を見るのが嫌。すぐ帰ってこないと、娘がどうなるかわからない」

「帰ってきたら、娘はもうこの世にいないかもね」

と言われて、慌てて会社から自宅に戻ったこともあったようです。

 

 

妻麻衣子さんは強迫性障害だった

 

殺された麻衣子さんは、

出産後に精神状態が不安定になる産後うつのような症状が強まり、

2017年5月から精神科病院に通い始めていたそうです。

医師の診断は、強迫性障害。

 

麻衣子さんが強迫性障害とわかったため、

鷹仁被告は麻衣子さんに対して反論することをやめ、

土下座をして謝るようにしたようです。

 

しかし、何をしても麻衣子さんの怒りは収まることはなく

頭を蹴ったり、殴られたりと、

暴力は激しくなっていったようです。

 

そして、麻衣子さんは暴力だけでなく、

大変な、潔癖症だったようです。

 

麻衣子さんは、極度の潔癖症だっため、

家庭内では、特別なルールが存在していました。

それは・・・

 

弥谷麻衣子さんの家庭内ルール

・電気のスイッチは「割りばし」で操作。

・ゴミ箱、トイレ、ドアノブ等は、ポリ手袋で触る。

そのため、週にポリ手袋100枚入りの箱を3~5箱使用しており、

もしも、このルールを無視すると、罰として

アルコールと次亜塩素酸を使って、30分以上磨かないといけないという

罰が課せられたようです。

 

麻衣子さんの極度潔癖症から、

娘を夫婦の家族3人で、外出から帰ってきた時は、

まず、

わりばし、新しい衣服、箱、ポリ手袋を用意しないといけなかったそうです。

 

まずは、割りばしで、電気をつけ、鷹仁被告がシャワーを浴び、

新しい衣服に着替え、

次は、麻衣子さんが1時間、シャワーを浴びます。

その間、鷹仁被告はポリ手袋をつけ

外から戻って、まだ汚い(?)娘を箱の中に入れ、

箱から出ないように娘を押さえつけていないといけなかったようです。

 

鷹仁被告は、なぜ、こんなかわいそうなことをしなくてはいけないのかと

ツラかったようです。

 

鷹仁被告が、朝、ビジネスバッグを触ってから食器棚を触ってしまった時も

罰が課せられ、食器棚を磨かねばならなかったため、会社に遅刻したといいます。

 

 

弥谷鷹仁被告なぜ妻と離婚しなかった?

 

鷹仁被告が、過去に一度、離婚を切り出した際、

麻衣子さんは、子供を抱いて

マンションの屋上へ行き、飛び降り自殺をしそうになったそうです。

 

麻衣子さんによって、娘に危害を加えられるため、

親権を取ったうえでの離婚ができないのであれば、

娘のために離婚の話は、もう、しない。と決めたといいます。

 

 

鷹仁被告の父親の証言

公判で明らかになった鷹仁被告側からの主張を中心にお伝えしてきました。

公判では、弥谷鷹仁被告の父親も証言しています。

殺人犯の家族には、とかく、注目が集まりますが、

今回は、妻と息子が嫁を殺すという異様な事件。

 

まさしく、皆が注目する人物です。

前もって、お伝えしておきますが、

加害者の家族は、決して、加害者ではないということを

心にとめてお読みください。

 

Q:自分の自宅に遺体を遺棄されたことについて気づかなかったのか?

父:自宅の裏ですからね。行かないです。

 

Q:予兆を感じることはなかったか?

父:家族にあまり興味がなかった。

言い方がアレですが、私は自分のペースで生きてきた。

 

Q:麻衣子さんが強迫性障害になってからサポートしようとした?

父:よく知らなかったですね。病気であることは聞いていた

息子の嫁のことなので、関係ないなと。

 

Q:母と子の関係について

父:1年のうち100日以上は仕事で海外にいました。

私が海外にいたから妻と息子はとても近しい関係だったと思う。

 

Q:息子の出所後にについて

父:鷹仁はアメリカ生まれなのでパスポートがある。

アメリカの市民権をとらせようと思っている。

日本では社会的制裁があり、レッテルがついている。

アメリカなら、彼のためになるのではないか・・・。

 

Q:遺族への思いは

父:遺族に対して、謝罪をしたいと要望しましたが断られました

 

Q:今後、謝罪する予定は?

父:いくら努力してもですね、相手が拒絶したらどうやって謝ればいいんですか?

教えてください。(激高)

 

裁判員とのやりとりも、印象的です。

 

裁判員:息子さんが殺人を犯した。そういう教育をしたのですか?

父:そうはしていない。

 

裁判員:ちゃんと教えるべきだった。遺族が拒否しても今、土下座をして謝る気はないのですか?

父:アメリカに住んでいたから日本の風習は理解できない。

 

裁判員:謝るのが普通では?

父:ひかえます

 

裁判員:日本に戻って何年ですか?

父:30年ほど。

 

裁判員:30年もいたら日本に慣れるのでは?

父:アメリカに住んでいたから、犯罪者の家族が謝罪をするのが理解できない。

日本では批判される。それが理解でいない。

 

裁判員:私はそれが理解できません。

 

 

弥谷鷹仁被告の後悔とは?

 

麻衣子さんへの思い

麻衣子さんについて聞かれると鷹仁被告は号泣し、

「かわいそうなことをした」

「首をしめられているとき、どんな気持ちだったのだろう。

自分が首をしめられたら、どんな気持ちになるのだろう。」

麻衣子さんの首を絞めたときに、麻衣子さんが発した

「苦しい」という声が、毎日、頭の中で聞こえる。

と、証言しています。

 

母、恵美被告への思い

鷹仁被告は、恵美被告について

「なぜ、母親を巻き込んだのか、後悔している」

「強行には、母はずっと反対していた。」

「久しぶりに会ったとき、母は誰かわからない程、痩せていた」

 

と、語っています。

鷹仁被告が、母親に対して

「どう、償ったらいいのか、わからない。」

と述べた時、母である恵美被告は、涙をぬぐっています。

 

 

鷹仁・恵美両被告の事件前のSNSやりとり

 

恵美被告は、初公判の時から、

麻衣子さんに対する殺人ほう助は否認しています。

 

恵美被告は、鷹仁被告に話を合わせていたのは、

あくまでも、鷹仁被告が落ち着くためのものであり、

本当に麻衣子さんを殺害するとは思わなかったと言っています。

 

公判では、事件前の弥谷鷹仁、恵美両被告の

SNSの母子やりとりが明らかにされました。

 

事件2カ月前のSNS

鷹仁:つかれた

母:たかちゃんのためなら、悪者でも悪魔にでもなるからね。

何でもやるよ。

 

事件当日のSNS

鷹仁:奥さんがいなくなった・・・。

母:失敗したの?

 

鷹仁:これからのこと、アイデア宜しく

母:はーい

 

ん~。

なかなか、微妙といいますか、

コメントするのに難しいやりとりです。

息子を落ち着かせ、気持ちに寄り添うためかもしれませんが・・・。

 

 

ちなみに、

公判では、恵美被告の友人の女性も出廷しており、

事件のおよそ3週間前に恵美被告から「息子が妻を殺してしまいそうだと言っている」と相談を受けたと証言しています。

 

 

麻衣子さんの母親が出廷

 

裁判では

殺害された弥谷麻衣子さんの母親が「娘を返して」と怒りと悲しみを語っています。

 

麻衣子さんの母親は、産後うつに悩む娘を助けるために、

2017年3月からは、弥谷鷹仁被告夫妻が住むマンションに、平日、何度も足を運んでいます。

麻衣子さんは、「早産だったことを気にしており、潔癖症も相まって1年以上子どもを外に出せなかった。」そうです。

また、

2017年5月から精神科病院に通い始めた麻衣子さんは、薬の効果もみられたのか、

秋頃には体調が回復傾向になったため、2人目の子どもも欲しがっていたようです。

 

娘の旦那である鷹仁被告については、「いろいろと手伝ってくれて有り難い」と事件前までは思っていたようですが

行方不明中(にされていた)の麻衣子さんについて「自宅のヒーターの温度が上がっている。麻衣子が帰ってきたのかもしれない」と

うその話をしていたことも明かしました。

 

麻衣子さんは精神疾患のため、鷹仁被告や娘に暴力をふるっていたようですが、

じつは、実家の母親にも暴力をふるっていた。との情報もあるようです。

 

 

弥谷鷹仁と恵美両被告の求刑は17年と6年

 

2019年5月31日に

裁判員裁判の第6回公判が開かれ、検察側は

鷹仁被告には、懲役17年

母親の恵美被告には、懲役6年

を求刑しました。

求刑理由として

「麻衣子さんの言動に苦しんでいたとしても、ほかの手段を十分に尽くさず、殺害の動機は短絡的で身勝手」

恵美被告へは「犯罪に不可欠な穴を掘る場所を提供し、道具を用意した」

そして、「唯一止められる立場だったのに行動しなかった」とのこと。

 

鷹仁被告の弁護側は、鷹仁被告が、

麻衣子さんは、子どももベッドに投げつけており、「早く殺さないと子どもが殺される」と切迫した感情であり、

家庭内暴力から受け逃げ出せない状況にあり、精神的に追い込まれうつ病だった。と主張しました。

また、殺人以外に現実的な選択の余地がないと思い込み、「介護疲れによる殺人と全く同じ構図だった」とも訴えました。

 

恵美被告の弁護側は「鷹仁被告が殺害するとは思っていなかった」「殺害を容認する動機もなかった」

として殺人ほう助罪は無罪であると主張しました。

 

麻衣子さんの妹さんは、

「両親は高齢なので(麻衣子さんの子どもを)私が育てていこうと決めた。

ただ、どうすれば素直で強い子に育てられるか分からない」と涙を流したそうです。

 

弥谷鷹仁被告と恵美被告の求刑は、

鷹仁被告には、”強固な殺意があった”とされ、

母、恵美被告には”殺害の手助けの程度が極めて高い”とされました。

弁護側が主張していた「執行猶予付き判決」とはなりませんでしたが、

引き続き、弥谷鷹仁被告と母親の恵美被告の弁護士は執行猶予付きの判決を求めていくとのことです。

判決は、6月12日の予定。

 

判決は夫に懲役15年、母親に懲役7年

2019.6.12追記

2019年6月12日、

妻を殺害し遺体を遺棄した罪に問われた夫と、

殺人ほう助などの罪に問われていた母親に判決が下りました。

千葉地裁は、

夫の弥谷鷹仁被告に、懲役17年の求刑に対し懲役15年。

母親の恵美被告には、懲役6年の求刑を1年上回る懲役7年を言い渡しました。

 

夫の鷹仁被告は、執行猶予付きの判決を求めていましましたが、
千葉地裁は「殺害計画を綿密に練り上げ、完全犯罪をもくろんだ」などと指摘。

「用意周到に計画を立て首を強く絞めるなど強い殺意があった。
被害者の言動が大きなストレスを与えていたと認められるが、

離婚を話し合うなどほかの手段を尽くさずに短絡的に殺害に及んだ」として

懲役15年の実刑判決を。

そして、

殺人ほう助の罪については、否認していた母親の恵美被告には、

「ただ1人殺害を止められ、

親として息子の誤った考えを正すべき立場にあったのに、

殺害を積極的に手助けしており、自己中心的で酌量の余地はない。

最大限の非難に値する。」として、

求刑を1年上回る懲役7年を言い渡しました。

 

検察側の主張

鷹仁被告について

「麻衣子さんの病が原因なのではなく、鷹仁被告の抱え込むようなその人間性に原因がある」

「家族間の事案としてはたぐいまれな例であり、事前に穴を掘るなどして用意を周到している」

「殺害以外の方法をとっておらず、非常に短絡的である」

 

恵美被告について

「鷹仁被告に頼まれてもいないのに、犬の埋葬方法を調べ石灰などをまくこと」

「頭動脈を絞めれば苦しまずに殺せる」ということを頼まれもせず調べ、教えている。

「手助けの程度が大きい」と指摘。

そのため「鷹仁被告が殺害の意思を持っていたことを、

恵美被告は理解していたと取られても仕方ない」

 

遺族側の主張

殺害された麻衣子さんの妹による意見陳述

・鷹二被告の供述「麻衣子さんに数百回殴られた」という話、どこまで本当なのか?証拠がない。

・鷹二被告は麻衣子さんを行方不明と装い、偽装工作をし、何食わぬ顔で暮らしていた。

・死人に口なし、2人のことなのに鷹二被告からしか話を聞けない。

・数百万人いる強迫性障害の患者を支えている家族に、殺害しか考えられない人がいるだろうか。

 

麻衣子さんの両親の意見陳述

・もっと鷹二補被告が娘に寄り添ってくれたら回復に向かっていったのではないか。

・恵美被告が、鷹仁被告に(遺体遺棄の前に自首を勧めてくれたら、娘に最後に会うことができたのに。

・あまりにもむごくて残忍な殺害であり、私たちから娘を奪った2人には命をもって償ってほしい。

遺族側は、娘の暴力の証拠なく、むごくて残忍な殺害である。

命を持って償ってほしい。と涙ながらに訴えました。

 

裁判長の言葉

今回の裁判では、

最後に、裁判長から、二人の被告へ語った言葉が印象的でした。

 

鷹仁被告への言葉

殺害しか選択肢がないと言っていたが、正当防衛以外でそんなことはない。

(鷹仁被告の)苦しかった気持ちは理解できるが、

一番苦しかったのは麻衣子さんではないか。

あなたに攻撃的になったのは愛していたあなたへのSOSだったのではないか。

夫婦は一人で背負いきれないものを分かち合うもの。

麻衣子さんとの最初の出会いから最後まで楽しい記憶を思い出して。

 

恵美被告への言葉

(恵美被告は)犯行を止める機会と能力のあった唯一の人物だったのに、

その能力を鷹仁被告の背中を押すことに使ったのは残念。

今なお自分を正当化している。

自分に嘘をついている。

母親として命の大切さを伝えられる人間になって欲しい。

こうして、「本当に殺すとの認識はなかった」として

殺人ほう助についての無罪を主張していた母親の恵美被告でしたが

判決は検察側の求刑を上回る驚きの判決となったのでした。

 

判決が言い渡されたとき、

恵美被告は表情を変えることなく、まっすぐ前を見ていたといいます。

それに対して

息子の鷹仁被告は、終始うつむき、裁判長が娘について語った際には

小さくうなづいていたといいます。

その言葉とは・・・

娘についての言葉

娘に重い十字架を背負わせた。娘が面会してくれるかは分からない。

(娘に)もし会うことができたなら「弱い人に寄り添える人になった」と

言えるようになって。

 

東京高裁第二審判決で母親に懲役6年

 

追記:2019.12.11

2019年12月10日に、東京高裁で第二審の判決がありました。

2019年6月12日の千葉地裁での一審判決では、夫に懲役15年、母親には検察側の求刑懲役6年を上回る懲役7年を言い渡していましたが、

今回の二審では、母親には、一審判決を破棄し、求刑通りの懲役6年としました。

鷹仁被告については、

「短絡的に被害者殺害を決め、周到な計画のもとで殺害を実行に移した」として、一審と同じ懲役15年。

母親の恵美被告については、一審では「被害者を殺害する個人的な動機があった」としましたが

二審では「個人的な動機から被害者の殺害を積極的に手助けしたのではなく、母親として、息子の依頼に応えたいとの心情からほう助行為に及んだ」

として、一審より1年軽い懲役6年を言い渡しました。

 

まとめ

 

2018年3月に起きた

元エリート銀行員による妻殺害と母子共犯での遺体遺棄事件の犯人である

弥谷鷹仁被告と母親の恵美被告についてお伝えしました。

 

2019年5月22日にようやく初公判がはじまり、

その後の公判では、驚きの新事実が明らかになっていっていき、

世間を驚かせた事件でしたが、

2019年12月10日の東京高裁にて

夫の弥谷鷹仁被告に懲役15年、

母親の恵美被告に懲役6年の判決が言い渡されています。

 

娘さんを残し、両親が加害者と被害者になってしまった悲しい事件でしたが

出産後に強迫性障害を患った家族の苦しさも見え隠れしつつも、

親子の歪んだ愛情が理解を超える事件となりました。

 

被害者の麻衣子さんのご冥福を祈るとともに、

麻衣子さんの実家のご家族に育てられることとなった、残されたお子さんが

どうかどうか、幸せに成長されますようにと心から願います。

 



 

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