大嘗祭(だいじょうさい)とは何?秋篠宮さま発言めっちゃ簡単に理解できるか
30年続いた平成という時代が終わりを迎えるにあたり、
秋篠宮さまが、五十三歳の誕生日会見の場で
新天皇の即位後に行われる宮中祭祀のひとつである
「大嘗祭」(だいじょうさい)について
ご意見を述べられ、波紋を呼んでいます。
われわれ、庶民の感覚に近い、ご発言が多いことでも
人気の秋篠宮さまですが、今回のご発言、
一体どのようなものだったのでしょう?
なぜ、波紋を呼んでいるのでしょう?
とかく、わかりにくい漢字と読み方と内容で、
いまいち、わかりにくい宮中行事・・・・
鈍い脳みそにムチ打って、おバカなりに
簡単に理解してみたいと思います。
秋篠宮さまの発言とは?
まずは、秋篠宮文仁親王(あきしののみや ふみひとしんのう)が
お話になった内容をおおまかに振り返ってみます。
(頭がごちゃごちゃにならないために、めっちゃ抜粋します。)
即位の礼は、これは国事行為で行われるわけです。
ただ、大嘗祭だいじょうさいについては、これは皇室の行事として行われるものですし、ある意味の宗教色が強いものになります。私はその宗教色が強いものについて、それを国費で賄うことが適当かどうか、
これは平成のときの大嘗祭のときにもそうするべきではないという立場だったわけですけれども、もうそれは決まっているわけです。ただ、私として、やはりこのすっきりしない感じというのは、今でも持っています。
宗教行事と憲法との関係はどうなのかというときに、それは、私はやはり内廷会計で行うべきだと思っています。今でも。
大嘗祭自体は私は絶対にすべきものだと思います。ただ、そのできる範囲で、言ってみれば身の丈にあった儀式にすれば。
少なくとも皇室の行事と言っていますし。そういう形で行うのが本来の姿ではないかなと思いますし、
そのことは宮内庁長官などにはかなり私も言っているんですね。ただ、残念ながらそこを考えること、言ってみれば話を聞く耳を持たなかった。そのことは私は非常に残念なことだったなと思っています。
私のような、知識のないものが、しっくり腑に落ちるように、庶民の言葉で
ざっくりと理解しようとするならば・・・
秋篠宮さまは、
「大嘗祭のような、めったにやらない儀式は、やった方がいいと思うけど、
宗教色が強いから、国のお金を使わずに、
自分のところのお金でやった方がいいんじゃない?
とは、言いながら、今回の大嘗祭も、国のお金を使うことが、
もう、決まっちゃってるんだけどさ・・・。
正直な話、(平成の時使った)25億円とか、すっごい金額使わないで、
自分のところでできる感じに規模縮小して、やった方がいいんじゃないのかな~?」
という内容を、述べられたように思うのです。
さて、そもそも、この
大嘗祭とは、一体どのような行事なんでしょう?
私などは、そこからのスタートになります。(汗)
大嘗祭(だいじょうさい)とは何?
宮内庁のHPによると
大嘗宮の儀:
天皇陛下がご即位の後,大嘗宮の悠紀殿及び主基殿において初めて新穀を皇祖及び天神地祇に供えられ,自らも召し上がり,国家・国民のためにその安寧と五穀豊穣などを感謝し,祈念される儀式
となってます。
Wikipediaさんによると
1年の諒闇、喪が明けて最初の新嘗祭たる大嘗祭が、即位の翌年に執り行われる。11月卯の日(4番目の日)に4日間に渡って執り行われ、皇位継承に伴う儀式はこれをもって最後とする。
なお、継承された神器(天叢雲剣及び八咫鏡)は複製品であるので、時機を見て本物が奉られている伊勢神宮と熱田神宮へ即位奉告を行うことになる[要出典]。特に皇祖神である天照大御神の奉られている伊勢神宮への奉告は早期に執り行われる事になる
だそうです。
ちなみ平成時代に行われた日は、平成2年11月23日 。
ということで、
また、ざっくりと理解してみると
大嘗祭とは、
新しい穀物などを神様や祖先にお供えして、国家・国民の平和と五穀豊穣などを
感謝する儀式。新天皇も食べます。
なわけですね。(尊敬語略してます。)
で、
この儀式で、た~くさんある皇位継承の儀式は終了となります。
ちなみに、本当は
大嘗祭関連の儀式となると、大嘗祭前後にもたくさんの儀式があります。
例えば
すべての行事が滞りなく無事に行われるように祈る儀式やら、
神様にお供え物をして報告する儀式やら宴やら・・・・。
とにかく、儀式てんこ盛りです。
儀式の名前だけ挙げてみると、たぶん、こんな感じ。
大嘗祭前一日鎮魂の儀
大嘗祭当日神宮に奉幣の儀
大嘗祭当日賢所大御饌供進の儀
大嘗祭当日皇霊殿神殿に奉告の儀
大嘗宮の儀
悠紀殿供饌の儀
主基殿供饌の儀
大饗の儀
豊受大神宮に親謁の儀
皇大神宮に親謁の儀
わ~お!!いっぱい!!
この数の儀式を短期間で一気に行い続けるわけですね。
ふぅ・・・。すごいです。
なんでそんなに高いの?
ちなみに、
平成に行われた「大嘗祭」にかかったお金は
25億6000万円。
わ~お!な金額で、「宮廷費」(公的なもの)から出されています。
なんでそんなに高いかというと、
いろいろ新しいものを揃えて、大嘗祭の準備を整えることはもちろんですが
一番大きい支出は
儀式を行う場所「大嘗宮」という建物を、
皇居・東御苑に新しく建築したことになります。
これ、毎回、新しく作って、その時の一回だけの使用で
あと、ポイっ!らしいよ・・・。(驚愕)
なにが問題なの?
秋篠宮さまの発言は・・・
第二十条:
信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない。何人も、宗教上の行為、祝典、儀式又は行事に参加することを強制されない。国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない。
第八十九条:
公金その他の公の財産は、宗教上の組織若しくは団体の使用、便益若しくは維持のため、又は公の支配に属しない慈善、教育若しくは博愛の事業に対し、これを支出し、又はその利用に供してはならない。
に反してない??
という問題を投げかけたようです。
ざっくりと理解しようとするならば・・・
皇族は、結婚式でもなんでも、「神道しんとう」(神式)で
儀式が執り行われるわけだけど、
これって、神道の宗教色が強いよね。
政教分離の原則(信じる宗教は自由だし、政府と宗教を結び付けたら駄目よ!20条・89条)
を謳っている日本の憲法にのっとるのであれば、
やっぱ、自分とこのお金でやった方がいいし、
25億円なんて、高すぎなんじゃないの?
という感じ。
庶民感覚の発言を時々される秋篠宮家。
うれしく思う国民もいると思うのですが、
じつは、これ、逆に、
日本国憲法第4条:
「天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ、国政に関する権能を有しない。」
に、反してるんじゃね?という意見にもつながってしまっているのです。
皇族は政治に介入してはいけない。
となっているにもかかわらず、秋篠宮さまが、政治的な発言をしたの~???
とね。
さてさて、私などには、
秋篠宮さまの発言が政治的発言なのかどうか?
はたまた、
大嘗祭が、国事なのかどうか?
なんて、難しい判断ができるわけもありませんが
宮内庁てきには、
「いやいや、めっちゃ、大昔から国の行事としてやってきてることだし、僕たちは、
政府の方針どおりに動いてるだけですから・・・・。」的な感じのようです。
庶民がわかったことは・・・
皇族が、政治のことに口出ししてはいけないのに、
秋篠宮さまは、政治が決めたことに意見をしているのか?
これは政治的発言なのか?
ということに注目が集まっていますが、
実際どうなのか、私には、ま~ったく、わかりません。
いわゆる有識者さんたちは
皇族が政治的なことについて発言すること自体、よくない。
とか
既に決定事項であって、覆らないものに対して言っているのだから
政治的発言ではない。
とか、
様々な見解があるようです。
秋篠宮さまは、長女眞子さまの婚約の件に対しても、
親としての苦しい心持ちを率直に述べられておいででしたが、
結局、庶民の私がわかったことは・・・
皇族の方々って・・・・
・・・本当に、大変そう。
庶民が一番気楽なのね。
でした。(恥)
まとめ
秋篠宮さまの発言による
波紋について、ざっくりと理解できるよう
がんばってみました。
違憲という難しい問題もはらみつつの
皇族行事問題。
まだまだ、波紋は続きそうです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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