うちには、飼い始めて2年のきんぎょがおります。
ありがちですが、
夏祭りの金魚すくいで、子供が取ってきたものです。
いや…違うな。
お店のお兄ちゃんが、取れなかった子供のために
”くれた”金魚です。
金魚すくいの金魚は、何度か我が家にお招きしているのですが、
どうしても、すぐ、お亡くなりになってしまう・・・。
お祭りの金魚は、短命とは聞くけれど、
きちんと長生きさせてるお家もあるので、
うちも、今回こそは!
と、水槽を買い直してみたり、
エサを替えてみたりと
毎回、試行錯誤するのですが、
どうも、うまくいったことがありませんでした。
ところが、この金魚だけは、新記録の2年を経過。
随分、体も大きくなり、小さな鯉みたいになってきました。
ここまで、育てば、もう、長生きしてくれるだろうと思っていたのですが…
この寒波の1日前のこと。
私は、ズボラなので、あまり水槽の掃除もしないんですが、
カビ?のような白いゴミが、溜まってきたので、
珍しく、水槽の掃除を丁寧にやりました。
水は、新しいのに替えると、トラブルが起きがちなので、
少し、捨てて、少し足す。程度にして。
水槽もきれいになって、
金魚も喜んでいる。
ように、私には、思えていたのです・・・・
が・・・
次の朝、見てみると、
金魚が砂の底にピッタリ沈んで、
ビクともしない。
大声で呼んでも、水槽をバンバンたたいでも、
目玉も動かない。
でも、金魚の姿勢は、まっすぐ。
(斜めになると、いつも、天国へ召されていきました・・・)
でもヤバい!たぶんやっちゃった!
動かなくなる前に、
そういえば、
水槽の底の砂を、まき散らすほど
荒れ狂ったように、泳いでったっけ・・・。
あれも、おかしい・・・。
調べてみると
ペーハーショックというものらしい。
水のペーハー、温度の、変化が大きかったよう。
ここで、金魚を助けようと、いろいろと策を講じるのが
金魚の命を縮めることになるらしい。
金魚は、自分の力で、体力の回復をがんばっているところで、
そのために、動くことができなくなるらしい・・・。
だから、水をさわるのも、明るさなどの外からの刺激を加えるのも
よくないとのこと。
私が、ちょうど、掃除をした次の日から、
強烈寒波がやってきて、
玄関に置いてある水槽の水の温度も下がりまくり。
うちには、水槽用のヒーターがない。
水槽の置き場所は寒い玄関。
この悪条件下で復活は可能なのだろうか?
せめて、暖かいリビングに水槽を移動すべきか?
でも、環境変えるのもよくないって、ネットにあったし・・・。
う~・・・
少し、温かい水を入れてやりたい衝動にかられる・・・。
何度も、金魚の様子を見に行くために、
電気をパチパチ点けたり消したり・・・。
親心の心配が、逆に、金魚を苦しめているぞ。絶対・・・。
わかっているけど、止められない…。
何か、手を打ちたいという衝動を必死におさえること、
数日・・・。
ふう・・・。
金魚、復活してきました~。
我慢してよかった!!(涙)
ありがたや~。
きれいな方がいいだろうという
親心が仇となり、
金魚を苦しめてしまいました。
これ、子育てに、なんか、通じます・・・。
親は我慢が大切なんですよね~。
私の子育てを振り返ってみても、
わかっているつもりで
これが、なかなか、難しい・・・。
みなさまも、経験あるのではないでしょうか?
子どもが、困らないように先に手を出したり・・・
子どもの学校での様子が心配で、あれやこれや詮索したり・・・
子ども同士のトラブル、静観する時間が短かったり・・・
(気づかないのも、問題ですが)
私、じつは、
子供相手の仕事をしていた時期があるんですね。
通ってくるママたちは、
溢れんばかりの子供への愛情と不安を
いつでも、大量に、
そして、同時に発生しつづけていました。
気持ち、わかるな~
と自分に置き換えてみたり、
お受験教室だったからでしょうか・・・
ちょっと、行き過ぎだよ~と
心配通り過ぎて、恐怖を感じたり・・・。
親の愛情は、いろんな形として表現されますが、
どれもこれも、かわいい我が子のため。
でも、それって、
かわいい我が子への不安を払拭するために
”自分のために”やっていることだったりして・・・?
今回の金魚と同じで、
良かれと思って手をまわしたことが、
逆に、子供には迷惑だったり・・・。
重荷だったり・・・。
金魚も子供たちも、生きていく力というものが
どんな大きさにせよ、必ず備わってくれているのに、
どうして親という生き物は、いらぬ世話をやいてしまったり、
”待つ”ということが、難しくなるんでしょうかね~。
結局は、
私がなんとかしなきゃ!と思うのは、
子どもを信じきれてない、親のエゴでしかないんじゃない?
長い子育て経験の中で、
何度も気づくのに、また、失敗してしまう。
こんな繰り返しの子育てでございます。